Taskerは使いこなせれば非常に強力なツールですが、その汎用的な機能ゆえの使いにくさがあるのも事実です。そういった独特の使いにくさがこのような汎用ツールを初めて使うユーザーにとっては大きな壁となります。そこでユーザーガイドやフォーラムなどで提供される情報がこの壁を乗り越えるための足がかりとなるわけですが、Taskerはもともと英語圏のアプリですので多くの日本語圏のユーザーに取っては英語が使用を妨げる第二の壁となるわけです。
Taskerも最近では日本語に対応しているようですが本稿執筆時点ではまだ日本語化は完全ではないようで、一部英語表記の混じったメニュー項目や日本語化した場合のユーザーガイド参照の不具合などが見受けられます。
そこで当サイトでは日本語圏ユーザーのTasker使用の一助となればと思い、公式ユーザーガイドの日本語化を中心に役立つ情報の提供を行いたいと思っています。
日本語版Taskerユーザーガイドとは
当サイトはTaskerに関するあれこれを扱うために立ち上げた訳ですが、当初の動機は日本語に対応していないTaskerのユーザーガイドを日本語に翻訳することでその機能をより理解したいと言うものでした。ただモチベーション維持のいみもあってせっかくなら日本語化したユーザーガイドを公開して日本語圏のユーザーに役立つ情報と成ればと思いスタートしました。
そう思い立ったのがTaskerというアプリと出会ったかれこれ10年ほど前の話です。当時はAndroidもTaskerもまだまだ発展途上といった感じで、現在では洗練されているTaskerのUIも基本的な骨格こそ出来ていたもののまだまだ貧弱な印象でした。しかしだからこそ自動実行というTaskerのコンセプトには夢があり、また可能性も感じられたというのがTaskerというアプリへの興味の発端です。
そのようにして手探りで始めたTaskerユーザーガイドの日本語化ですが、個人的な事情による数年間のブランクなどもあり、その間にTaskerの日本語対応が進むなど状況は変化し続けているわけです。今となっては当初の目的も意味が薄らいだ感はありますが、それでもまだまだTaskerの日本語対応には不十分な点が見られ、このサイトの存在意義もまだ失われてはいないだろうと再び現在の状況に即してサイトの再構築をしてみようかと思い立った次第です。当初は自身の力量に見合わない理想を描いて日本語圏のTaskerユーザーの情報交換の場となればと思いフォーラムを立ち上げてみたりもしましたが、結局は尻切れトンボとなり、当初ご参加いただいた方には申し訳ないことをしたと思っています。
ここに再始動した私家版Tasker日本語化計画。暖かく見守っていただければ幸いです。
公式ユーザーガイド
ユーザーガイドは公式サイト内にユーザーガイドへのリンクとして公開されています。本稿執筆時点でリンクがあるのは英語版、スペイン語版、フランス語版、中国語(簡体字)版のユーザーガイドだけですが、アプリの多言語対応は、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語(簡体字)、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、中国語(繁体字)、ベトナム語、チェコ語、日本語、トルコ語、ウクライナ語、韓国語となっています。
アプリの設定メニューから使用言語を切り替えることでUIをローカライズできるのですが、ユーザーガイドは外部ファイルとして参照していて、UIのローカライズとは別にオンラインで参照するかダウンロードしてオフラインで参照するかを選べるようになっています。
しかしながら、日本語化版のユーザーガイドを閲覧しようとすると参照エラーが出て表示されません。ダウンロードしたユーザーガイドファイルは、Taskerをインストールすると内部ストレージ直下にTaskerフォルダが作成され、その中のuserguideフォルダに保存されます。
ただ、ダウンロードした日本語版のZIPファイルは破損しているようで、開こうにもエラーメッセージが出て開けません。
しかも、ユーザーガイドのコンテンツはTaskerアプリでメニュー>情報>ユーザーガイドからリファレンスとしても使われているため、例えばタスクの作成中に挿入するアクションの仕様をリファレンスから調べようとしても真っ白いダイアログが表示されるだけで役に立ちません。
数多くあるアクションやコンテキストの仕様を全て頭に入れておくことは不可能なのでTaskerで作業する際には横目でユーザーガイドやリファレンスを参考にしながら作業を進めることになります。前述のZIPファイルの不具合によって日本語版にローカライズしたTaskerでユーザーガイドを参照するには、別途ブラウザなどを立ち上げて英語版ユーザーガイドを参照するなどの工夫が必要になります。
ただ、この方法はあまり便利ではありません。また、UIで表示する項目はTaskerの機能全体からみればボリュームが少なく、使われているフレーズも多くても数単語程度ですので高校生レベルの英語力があれば十分理解できます。
そして、英語版のユーザーガイドを利用するのであればUIも英語のままの方がユーザーガイドの内容との対応関係が分かりやすく、作業にストレスがありません。
このような理由で個人的にはTaskerのローカライズをせず英語のまま使うことをお勧めしますが、裏技としてUIを日本語表示にしつつ英語版のユーザーガイドをオフラインで参照する方法をご紹介します。
まず端末の内部ストレージにあるTasker/userguideフォルダ内にあるenというフォルダの名前をjaに変更します。(※enフォルダがない場合はローカライズする前にメインメニュー>PreferencesからLanguageの項目の「English]が選択されたセレクトボックスの右のボタンからユーザーガイドファイルを端末に保存するとenフォルダが作成されます。)次に、使用言語の選択をJapaneseに変更して日本語化します。このとき「常にヘルプをオンラインで表示する」の項目のチェックボックスが外外れていることを確認しておいて下さい。(※Taskerをローカライズした状態でアプリからオフラインでユーザーガイドを参照すると各言語に対応したフォルダ内のファイルが参照されるのですが、英語版の「en」フォルダの名前をを「ja」に変えることでTaskerはそれが日本語版のフォルダだと誤認するようになります。もちろん中身は英語版のファイルですので表示されるコンテンツは英語のままですが日本語化したTaskerのメニューからユーザーガイドを参照できるようになります。)
以下に英語版ユーザーガイドの索引に対応する形で各項目の簡単な説明と対応する日本語版ユーザーガイドへのリンクと解説記事へのリンクを掲載していますのでご活用下さい。なお、訳文に関しては正確さに配慮しつつも読みやすさを優先するために(あるいは単に私の英語力不足のために)翻訳が不正確な部分がありますのでご了承ください。
Tasker Userguide(タスカーユーザーガイド)
以下の各見出しは公式ユーザーガイド(英語版)の索引の項目に対応しています。ユーザーガイドの日本語訳を見るには日本語版ユーザーガイドボタンをタップします。
なお、本稿執筆時点では長らく公式ユーザーガイドの内容が更新されていないようでユーザーガイドの説明と実際のアプリの操作やUIが異なる部分があります。例えば、ユーザーガイドで指定されている設定項目が見当たらない様な場合は最新バージョンでは削除されている事が考えられますので、適宜読み替えて参考にしてください。また、公式ガイドの説明文は簡潔な文章のためいくぶん言葉足らずの感があります。当サイトでは公式ガイドの内容と平行する形で補足の解説記事も公開していますので、各項目のリンクからそちらもご覧下さい。
Profiles(プロファイル)
プロファイルはTaskerの4大基本要素の一つで自動実行の要です。実行条件であるコンテキストと実行内容であるタスクを紐付けているのがこのプロファイルです。一つのプロファイルで一つの自動実行を行うことが出来ます。複数の自動実行を作成したい場合には新規プロファイルを追加します。
Main Screen(メイン画面)
Taskerを起動すると表示される画面です。プロファイル、タスク、シーン、変数の各タブから管理・編集が出来るほか、プロジェクトの管理やコンテンツの検索などが出来ます。
Contexts(コンテキスト)
コンテキストは実行の契機となる条件のことです。プロファイルを作成するとコンテキストの設定が出来ます。一つのプロファイルに複数のコンテキストを設定することが出来ます。その場合、全てのコンテキストが成立した場合にタスクが実行されます。
Application(アプリケーション)
アプリケーションコンテキストは実行中のアプリケーションに関するコンテキストです。例えば、ミュージックプレーヤーの実行中は音量を変更するプロファイルを作るような場合にこのアプリケーションコンテキストを設定して音量を変更するタスクと紐付けます。
Time(時間)
時間コンテキストは時間に関するコンテキストです。例えば、朝6時30分になったら気象予報アプリを起動するプロファイルを作るような場合にこの時間コンテキストを設定して指定したアプリを起動するタスクと紐付けます。
Day(日付)
日付コンテキストは日付に関するコンテキストです。例えば、誰かの誕生日に通知を表示するプロファイルを作るにはこの日付コンテキストを設定してアラートを実行するタスクと紐付けます。
Location(位置)
位置コンテキストは位置情報に関するコンテキストです。例えば、特定の駅に着いた時に時刻表アプリを起動するプロファイルを作るにはこの位置コンテキストで駅の座標と有効範囲を設定してアプリを起動するタスクと紐付けます。
Location Edit(位置編集画面)
位置編集画面では位置コンテキストに設定する座標情報を編集します。
State(状態)
状態コンテキストは端末あるいはAndroidシステムの状態に関するコンテキストです。今現在システムがどのような状態にあるかを判断材料にコンテキストを設定したい場合に選択します。例えば、端末を充電器に接続中は通知音を鳴らさないプロファイルを作るには、充電状態を監視するコンテキストを設定して音量設定を変更するタスクと紐付けます。
A-Z(アルファベット順索引)
状態コンテキストの種類をアルファベット順に表示します。
Event(イベント)
イベントコンテキストは端末あるいはAndroidシステムの状態の変化を捉えるコンテキストです。システムの状態に関するコンテキストである点は状態コンテキストに似ていますが、状態コンテキストではある状態が続く限りコンテキストが成立し続けるのに対し、イベントコンテキストは状態が変化した瞬間にだけコンテキストが成立するという違いがあります。この違いにより紐付けたタスクの呼び出し方が若干異なることに注意してください。
Event Edit(イベント編集画面)
イベント編集画面ではイベントコンテキストに関する設定を編集出来ます。
A-Z(アルファベット順索引)
イベントコンテキストの種類をアルファベット順に表示します。